イベント/公開シンポジウム(11/24)/講演セッション1

講演セッション1:生体機能を用いたガスセンシング

バイオセンシング技術を用いた糖尿病への取組み
三林 浩二 (東京医科歯科大学 生体材料工学研究所 教授)

国内の糖尿病患者数は1,000万人を超え、また発症に至らない糖尿病予備群も1,000万人と概算され、その数は増加傾向にある。
演者らは、一型を含めた糖尿病の早期発見、血糖値の非侵襲モニタリング、さらには自立的・持続可能な新たな人工すい臓の開発を目指し、バイオセンシング技術を用いた多様な医療デバイス・システムを考案し、研究を進めている。
本講演では、これまでに開発した「呼気アセトン用ガスセンサ」「コンタクトレンズ型やマウスガード型のグルコースセンサ」「人工すい臓用の薬物放出システム」等について紹介する。

 

糖尿病患者をサポートする国内初の低血糖アラート犬育成に向けて
大村 詠一 (認定特定非営利活動法人日本IDDMネットワーク 専務理事、公益社団法人日本エアロビック連盟 理事)

1型糖尿病をはじめ糖尿病患者の中には、生きるためにインスリン補充が欠かせない者がいる。
しかしながら、そのインスリンには「低血糖」という副作用があり、重篤な昏睡状態に陥る者もいる。
海外では、低血糖を起こす前に患者が発する臭いの成分の変化を探知し知らせる「低血糖アラート犬」が実用化されている。
この度、日本IDDMネットワークは、東京医科歯科大学の三林研究室や広島のNPO法人と協働して、国内初の低血糖アラート犬育成を目指すことになりました。

 

昆虫の嗅覚受容体を利用したバイオセンサによるガス検知への取組み
光野 秀文 (東京大学 助教)、 櫻井 健志 (同 特任講師)、 神崎 亮平 (同 教授)

昆虫は地球上に80万種以上生息するとされており、それぞれの種は生息環境に合わせて多種多様な匂い物質を検出する。
昆虫における我々の“鼻”に相当する器官は触角であり、この触角に環境中のごく微量の匂い物質を高感度かつ選択的に検出するしくみが備わっている。
演者らは、触角で機能する昆虫のセンサの実体である“嗅覚受容体”に着目し、所望の匂いを高感度かつ選択的に検出する匂いバイオセンサの開発を目指して研究を進めている。
本講演では、昆虫の嗅覚受容体を利用した匂いバイオセンサの検出原理からガス検知に向けた取組みについて紹介する。


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